師走に入り、今年も残すところあと僅かとなりましたが、皆々様におかれましても何かとお忙しい日々をお過ごしのことと思います。

 さて、これからの冬季において、屋外では凍結や積雪、屋内では結露等の影響で、業種・職種に関係なく転倒災害が多発する傾向にあります。そこで、転倒災害防止のために先ずは備えが大事ですので、本格的な冬の到来前に次の４つの準備をお願いします。

• ① 転倒災害防止担当者を選任し、担当者が転倒危険個所の把握や転倒災害防止措置の設備的対策の検討や用意を行うこと。
• ② 屋外では、通路の路面が見える明るさを確保し、融雪剤や転倒防止マット、雪かき道具等を用意。また屋内でも、特に結露個所付近は暗くせず、いつでも拭き取りができるよう乾いた雑巾やモップを用意し、屋内外ともに設備的対策をとること。
• ③ 転倒等リスク評価セルフチェックを実施のうえ、従業員一人ひとりに現状の身体機能を把握して正しい自己認識を持ってもらい、自ら転倒災害のリスク管理を行ってもらうこと。
• ④ 凍結や積雪時、結露時に転びにくい歩き方を教育し、練習する。

「転べば大ケガにつながる」ということを忘れず、常日頃から「急がず」、「焦らず」、「走らない」を心掛け、今冬も安全にお過ごしいただき、輝かしい新年をお迎えください。